終了したイベントの記録です
「琳派」今様
椎橋和子の世界
NYのギャラリーの紹介で椎橋和子展をパリで実施したのが出会いだった。西欧で15年結果を出し続ける日本画作家、椎橋和子にとって、この東京アートミュージアムでの展覧会は、非常に感慨深いものがあると思う。その作品を見た人々は異口同音に美しい、華麗、繊細、ダイナミック, , , と言う。或る人は作品の前に立ちつくす。言葉をかけに近づくと、目に涙を溜めて、感動したという。こういう光景を私は幾度も経験した。静寂と強い空気感、宇宙のような背景は複雑な色調による。大胆に施された金箔の月、誇らしげに、楽しげに、或は囁く花の描写。自然への賛美というよりも、より密やかでパーソナルな物語を作り上げる。どんな時に、何を感じて、こういう絵を描くのですかという質問に答えが見 つからない椎橋和子が居る。言葉に出来ない感性であり、彼女の手のみが知っている。作品を見た人に響くものがある時、世界が共有する心が見えてくると思う。
パリ在住、展覧会オーガナイザー 九鬼惠依子
会期 | 2018年10月6日(土)- 12月23日(日) | |
開館時間 | 11時~18時30分(入館18時まで) | |
開館日 | 木・金・土・日曜日 | |
休館日 | 月・火・水曜日 | |
入場料 | 一般 500円 / 大高生 400円 / 小中学生 300円 | |
会場 | 東京アートミュージアム ➡ Map | |
主催 | 東京アートミージアム | |
企画 | 一般財団法人プラザ財団 | |
協力 | (有)エーサイン、(有)パックス、(株)LEF、世田谷 葵庵 |
「春秋」2018年 |