終了したイベントの記録です
海老塚 耕一展
水と風の現象学 -実体変化として-
長い間「水」と「風」に囚われている。そのふたつのものは瞬間であり、ものであり、書物でもある。身体で捉え、ものとして感受し、そして読んでいく。読みながら形に変えて行く。いわゆる制作という事なのだが、このところそれは「実体変化」ということになりはしないのかと考えている。もちろん宗教的な考えとは異なる。けれども実体として「水」と「風」を捉え、それを僕は多様な素材の言葉とその表現力と共同して、新たな実体である「水」と「風」を作っているのだ。そしてそこには「境界・端・限界」が存在している。
他者である僕はこんなことを考えながら、初めて僕に至るということを知る。何もない自分が、「水」と「風」と交感することにより、「水」と「風」の存在にいたり、そこで自分を見出すということなのだと今は考えている。回答のない問いのなかで、制作は進む。
会期 | 2020年10月10日(土)- 12月20日(日) | |
開館時間 | 11時~18時30分(入館18時まで) | |
開館日 | 木・金・土・日曜日 | |
休館日 | 月・火・水曜日 | |
入場料 | 一般 500円 / 大高生 400円 / 小中学生 300円 | |
会場 | 東京アートミュージアム ➡ Map | |
主催 | 東京アートミュージアム | |
企画 | 一般財団法人プラザ財団 |
《風・盗まれた水の手紙a》 |
《水、それは両面価値的アンヴィヴァレントなもの、でも風は》 |